銀歯や入れ歯の金具を誤って飲み込んだら、うんちに出てくるの?出てくれたら安心☆出てくれなかったら大変(;・∀・)
こんばんは。
最近、姪が小学1年生になって寂しさを覚えているぴあすです。
子供の成長って早く感じますね~。叔母は嬉しいやら寂しいやらです。
いや、喜ばないといけないですね~♪
姪ちゃん、入学おめでとう♪ はばたけ~my angel♪
今日は
銀歯や入れ歯の金具を誤って飲み込んだら、うんちに出てくるの?出てくれたら安心☆出てくれなかったら大変(;・∀・)
のお話しです。
なぜ、この記事を書こうかと思ったかと言いますと‥
同じ病院へ往診している歯医者さんが動揺歯をそのままにしていたようです。
詳細はよくわかりませんが、患者さんが抜けた歯を誤嚥して気管内に入ったようで
命にかかわる程だったようです。重大インシデントでした。
その後ですが、その病院の先生方から
『抜けそうな歯は抜いておいて下さい』
との抜歯依頼が多発しています(;・∀・)
他人事だとは思えません。
私たちの患者さんも取れそうな歯はないか?
取れそうな銀歯はないか?
日々、確認しています。
確認は重要ですね。
[もくじ]
①誤って飲みこまないようにするには
・診療室編
・往診編
②うんちに出てきたら安心
・誤飲したらレントゲン撮影
③出てくれなかったら大変(;・∀・)
・消化管異物
・気道異物
④誤飲のまとめ
誤って飲みこまないようにするには
診療室編
歯科医が銀歯などを調整する時に、銀歯を出したり入れたり何度も
すると思います。
前歯は比較的、調整しやすいようですが奥歯など
特に親知らずなどは調整が大変な上
お口の中は唾液があるので滑ります!!
前もって、歯科医から注意を促されることもありますが無いこともあります。
患者さん側も奥歯や親知らずの銀歯を調整する時は油断せず、
喉を意識して締めるようにしておきましょう。
また、金属を除去している時も注意して下さいね(^^)/
誤って銀歯を落とした時に慌てて寝ている状態から起き上がって
しまうと誤飲する可能性が高くなってしまうので注意しましょう。
☆慌てて起き上がらず、顏を横に向けましょう!!
往診編
往診や訪問診療した時には抜けそうな歯や取れそうな銀歯や
入れ歯の金具(クラスプ)がないか前もって確認しておきましょう。
除去する際に誤飲しそうな時はガーゼなどを口腔内に入れて置き
誤飲を防ぎましょう!
(経験談)
拒否の強い患者さんのブリッジの抜歯依頼があった時、
誤飲防止の為に前もってブリッジにスーパーフロスを引っ掛けておきました。
万が一、落とし込んでも引き上げることができます。
歯科医も安心して抜歯できたようです。
フロスを補綴物に接着させておくことも有効です。
往診の場合、拒否の強い患者さんへの抜歯依頼も沢山あります。
誤嚥させないように工夫が大切ですね。
うんちに出てきたら安心です
誤飲したらレントゲン撮影
万が一誤飲してしまい、口腔内や咽頭部に異物が見当たらない場合は
レントゲン撮影が必要です。
診療室の場合、直ぐに歯科医が胸部・腹部のレントゲン撮影をするように
内科に紹介してくれると思います。
往診の場合も同じで、すぐに胸部・腹部のレントゲン撮影を行い異物の存在
と位置を早期に発見する必要があります。
食道や胃まで落ち込んだ異物は自然に排出される為に経過観察される
ことが多いです。
患者さんによる糞便の視認やX線写真撮影により異物の
排出を確認する必要があります。
③出てくれなかったら大変(;・∀・)
消化管異物
異物が一定期間消化管内に停滞し移動しない場合は、消化管内の
損傷や感染の危険性がある為ファイバースコープによる摘出の適応
になります。
腸管穿孔による腹膜炎が疑われる場合は外科的摘出をしなければなりません。
気道異物
気道異物は自然に排出されることはまれです。
気道狭窄が比較的軽度で呼吸が可能な場合は咳によって
異物が出せるときもある。
チアノーゼがなく深呼吸と自発的な咳ができるなら、意識的に
咳をさせて出させるように促すことが大切です。
咳は吐きださせるのに効果的ではあるが、気道閉塞が急に悪くなる
場合があるので、患者さんの監視を怠ってはなりません。
うなずくが話せない・息ができない・咳をしようとするとできない
ような重篤な気道閉塞の場合はハイムリック法などを試みる。
患者さんが意識を消失した場合は直ちに119番に通報し救急車を呼び
緊急対応が可能な医療機関に搬送する。
また、上記のような気道閉塞の症状を伴わない場合でも気道異物で
あることが確認できた場合は呼吸器内科専門医に摘出を依頼する必要が
あります。
④誤飲のまとめ
個人的に思うことですが、誤飲を防ぐにはまず難しい場所の治療をしている事を
患者さんに促すことが大切かなと思っています。
患者さんによっては、お口を大きく開けると咽頭部が綺麗にパックリ開く方がいます。
そういう方はより注意が必要だと思います。
往診においては、とにかく誤嚥させないようにいつも気を配っています。
体位を変えてもらったりするなど、スタッフで知恵を絞っています。
動揺歯以外にも入れ歯の金具(クラスプ)がグラグラしてないかなどもチェック
しています。
誤嚥はできる限り無くしたいですよね。
日々、油断せず往診していきたいと思います。
今日も読んで頂きありがとうございました。