ぴあすの口腔ケアドットコム

歯科衛生士の目線からのお話です。

誤嚥性肺炎予防には侵襲と抵抗のバランスが大切です。高齢者の口腔ケア

 

こんばんは(^^)/

 

ブログに少しづつ慣れたきたぴあすです。

 

目の疲れは大変ですが、のんびり続けていこうと思います。

 

今日は

 

誤嚥性肺炎予防には侵襲と抵抗のバランスが大切です。高齢者の口腔ケア

 

をお話ししていきます。

 

私事ですが、一応 DHPの嚥下トレーナーを取得しています。(まだまだ名ばかり)

今の所、簡単な食支援の間接訓練しかできていませんが(地方の現実‥)

DHPで習ったことや私自身が感じた誤嚥性肺炎について書いていきます(^^)/

 

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やみくもに誤嚥性肺炎、誤嚥性肺炎と言われても不安になりますよね~。

私の口腔ケアは間違ってなかったのか?

私もよく自問自答しました(^^;)

 

そんな方に読んで頂きたい記事です。

 

 

[もくじ]

①高齢者と誤嚥性肺炎

◆誤嚥とは

◆不顕性誤嚥とは

・不顕性誤嚥に気を付ける病気は?

 ◆誤嚥性肺炎とは

・化学性肺炎

・細菌性肺炎

・逆流性肺炎

 ◆誤嚥性肺炎は侵襲と抵抗のバランスが大切

 

⓶万が一誤嚥しても

誤嚥性肺炎になるリスクを下げるには

◆口腔ケアで唾液中の細菌数を減らそう!!

◆栄養の改善

◆私が実践するシルベスター法

◆肺炎球菌ワクチンの接種

 

③ぴあすの経験談 

 

でお話ししていきます。

 

高齢者と誤嚥性肺炎

高齢者と誤嚥性肺炎は切っても切れない縁のようなものですね。

口腔ケアに力を入れていても、誤嚥性肺炎にかかってしまう高齢者がいると少し凹んでしまいます。

 

誤嚥とは

誤って食べ物や唾液を食道の方ではなく、気管の方に入ってしまったことをいいます。

 

不顕性誤嚥とは

寝ている時や無意識の時に誤って唾液が気管の方に入ってしまうこと。

また、不顕性誤嚥はムセ咳反射がみられない場合のことです。

 

・不顕性誤嚥に気を付ける病気は‥

パーキンソン病レビー小帯認知症パーキンソン病関連疾患などは不顕性誤嚥が多くなるので注意が必要です。

以前紹介した記事の、多系統萎縮症の患者さんもこれにあたります。

 

誤嚥性肺炎とは

・化学性肺炎

→食べ物が気管に入った刺激で起こる肺炎

 

・細菌性肺炎

→細菌が気管や肺に入って感染をおこしてなる肺炎

 

・逆流性肺炎

→胃や腸の動きが悪くなると胃食道の逆流のリスクとなります。突然40度くらいの熱が出ることも特徴です。

 

誤嚥性肺炎は侵襲と抵抗のバランスが大切

 DHPの講習会で、誤嚥性肺炎は侵襲抵抗のバランスが大切だと学びました。

侵襲とは→誤嚥物の量・質です

抵抗とは→喀出力・体力などです

 

侵襲を軽減して抵抗を増強すれば、たとえ誤嚥したとしても誤嚥性肺炎になるリスクは下げられるということです。

 

 

 

とても勉強になる本です(^^)

NS・ST・OT・PTさんにも是非 読んで欲しいです。

 

万が一誤嚥しても誤嚥性肺炎になるリスクを下げるには

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口腔ケアで唾液中の細菌数を減らそう!!

口腔ケアを行うことにより、侵襲を軽減させるのがポイントです。

実際、口腔ケアを行う時も汚い歯ブラシやスポンジを何度もお口の中に戻さないことが大切です。

 

スポンジブラシについて書いてますが、歯ブラシにも応用できます。

 

↓参考にしてみて下さい。 

www.piasu-okuchicare.com

 

栄養の改善

栄養がしっかり取れていると、免疫を向上が期待できます。

免疫機能がおちると抵抗が弱くなるので栄養はしっかり取って欲しい所ですが、実際はなかなか上手くいきません。

もともと食が細かったり、嗜好などもあり歯科医師や歯科衛生士だけでは難しいところがあります。

こういう時こそ連携で、管理栄養士さんなどの力をお借りしましょう!!

 

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私が実践するシルベスター法

比較的、実践しやすかったのでご紹介します。

 

シルベスター法‥‥‥何?っと思った方

 

私は【ランボー】が思い浮かんだんですが‥‥ww (年代ばれる)

ランボー・ランボー‥‥ シルベスター・スタローン!!!

 

どうでも良い話をしてしまいましたww

 

シルベスター法とは‥呼吸理学療法の訓練の1つです。

両腕を上に挙げて、胸郭を拡張させて換気量を増加させる方法です。

摂食嚥下には大きく関わってくるので、知っておいて損はありません(^^)/

 

肺炎球菌ワクチン接種

肺炎に特化したワクチンといえば、肺炎球菌ワクチンです。

誤嚥性肺炎の予防の為に高齢者の方には肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。

 

肺炎を重症化させない為に大切なワクチンですが、

 

私個人の意見ですが、肺炎球菌ワクチンを接種した後に体調不良を起こされる高齢者の方が何人かいて‥‥。

 

『打った後、体調が悪くて‥』『腕が凄く腫れた』とか言われます。

 

元気な方がインフルエンザワクチンを打った時も体調が悪くなる人もいますよね。

これと同じだと思いますが、高齢者の方にはかなり堪えるようです。

 

 

ぴあすの経験談 

 

私の勤めてる医院では口腔ケア率が70%を超えています。

 

これは、私達だけの力ではなく看護師さん介護士さんのご家族のおかげだと思っています。

 

訪問口腔ケアは毎日は難しいので、どうしても看護師さんや介護士さんやご家族さんのお力に頼らざるおえません。

 

凄く難しいケアの方にも工夫しながら出来る範囲で口腔ケアして頂いて、

本当に助かります。

 

皆さんのお力によって、誤嚥性肺炎が重篤になる方がとても少なくなりました。

 

 

誤嚥性肺炎予防に大切な口腔ケアを、他職種の方やご家族と連携しながら行い

高齢者の誤嚥性肺炎を予防できるように頑張ります(^^♪

 

今日も読んで頂きありがとうございました。

 

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