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歯科衛生士の目線からのお話です。

子供の歯ぎしりが酷くて心配な方必見!歯ぎしりの原因と対処法を年代別まとめ

『子供なのに歯ぎしりが酷くて心配なんです‥』と歯ぎしりを心配して来院される親御さんはよくいます。正直何度も歯医者に通うのも大変だし、できれば歯ぎしりを止めさせたいと思っている方も多いんではないでしょうか?

 

何かの病気なの?原因って?歯は大丈夫?歯ぎしりを止めさせるにはどうしたら良いの?という疑問にお答えできるようにまとめてみました。

 

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大人の歯ぎしりの原因はストレスや姿勢の悪さ!子供の歯ぎしりは成長の証し

子供の歯ぎしりの音が大きくてびっくりされる方や歯ぎしりって大人だけがするものじゃなかったの?なんて疑問を感じる方もいると思います。あまり知られていませんが、幼児が100人いれば、10~20人は歯ぎしりをすると言われています。

 

この場合は過度な心配はいりません。成長の過程だと思ってもらうと良いと思います。

 

 大人の歯ぎしりの場合はストレスや姿勢の悪さから起こることが殆どなので、改善せず顎が痛かったり、口が開きにくい、音がする場合は早めに歯科を受診しましょう!!

 

 

 生後6か月頃~3歳くらいまでの歯ぎしり

 

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生後6か月頃から歯が生え始め、個人差はありますが3歳頃には乳歯が生えそろいます。この頃の歯ぎしりは、これからはしっかり噛んで食事をするぞ!っと歯をすり合わせて練習している状態だと思って頂くと良いと思います。

 

また、大人の歯ぎしりと違って起きている状態で歯ぎしりすることもあります。

 

3歳頃まで歯ぎしりが続く子もいるかも知れませんが、過度な心配はせずじっくり経過を見守ってあげて下さいね。

 

 

4歳~6歳くらいまでの歯ぎしり

 

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4歳~6歳頃になると歯ぎしりをする子が増えてくる傾向があります。

これは、永久歯が生えてくる準備をしていると思ってもらうと良いと思います。

 

6歳頃になると乳歯が抜けて歯のすき間ができます。

歯ぎしりは噛み合わせが悪くなるので調整の為にすると言われています。

 

また、永久歯は乳歯よりも大きいので、永久歯が生えてくるスペースを確保しているとも言われています。

 

歯ぎしりが酷くなると歯がすり減らないか、永久歯に悪影響しないか心配だと思いますが、殆どの場合心配はいりません。

 

4歳~6歳くらいまでの歯ぎしりも成長の証です!!

 

7歳~12歳くらいまでの歯ぎしり

 

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7歳~12歳に乳歯から永久歯へ生え変わります。

12歳頃になると親知らず以外の永久歯はすべて生えそろいます。

 

身体も大きくなり顎も成長していきます。7歳~12歳は乳歯と永久歯が混在しており、顎も成長する為に歯ぎしりをして噛み合わせを正常にしようとしていると言われています。

 

また、10歳くらいまでは40%の子供が歯ぎしりをしているそうです。なので心配し過ぎず見守りましょう。

 

歯ぎしりの原因はストレス?

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歯科を受診すると‥‥歯ぎしりの原因は成長の過程であったり、『ストレスを感じているかも知れませんね~』なんて先生に言われると学校や家でストレスを感じているのかと心配になっちゃいますよね。

 

また、母親なら自分の責任ではないのかと悩んでいる方もいます。歯科医院は沢山あり先生方の考えも色々で1つではありません。

 

先生にストレスと言われたからと必要以上に悩む必要はないように感じます。

 

ただ、全面的に否定もできません。永久歯が揃う時期は自立心も芽生え敏感な年頃です。

 

生活環境の変化や学校や習い事などで子供なりにストレスを感じている可能性もあります。

 

精神的にストレスを感じているようなら、子供の話を聞きコミニケーションを増やしていきましょう!!

 

 

歯科を受診した方が良い場合の目安は?

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永久歯が生えそろっても歯ぎしりが酷い場合や顎に痛みを感じる場合・口が開きにくいなどの症状がある場合は早めに歯科を受診しましょう。

 

永久歯が生え揃ってからの歯ぎしりは永久歯に影響してくることもあります。

 

歯科医院ではナイトガードを勧められる事が多いと思いますが、子供によってはかえってストレスになる子もいます。あまり酷くない場合は様子をみても良いと思います。

 

歯ぎしりをする子は生活習慣の見直しが必要な場合もあります。

・姿勢が悪い

・うつ伏せや横向きで寝ている

・心にストレスを感じている

チェックしてみて下さいね。

 

 

 

歯科衛生士として伝えたいこと

長年、歯科衛生士をしていますが個人的には乳歯の段階での歯ぎしりで大きな問題が出た子をみたことはありません。

 

ただ、親御さんがとても心配されて神経質になっているように感じることはよくあります親御さんの不安は子供さんに伝わるとおもうので、過剰に心配し過ぎないように注意して欲しいです。

 

でも、歯ぎしりに関しては永久歯が生え揃ってからはより注意してあげて欲しいです。中学生になってくると部活や勉強が忙しくストレスを抱えている子が時々います。

 

14歳の女の子が口が開かなくなって来院してくることもありました。

 

歯は栄養や全身状態に大きく関わってくる大切な場所です。

歯ぎしりで歯の寿命を縮めないようにして下さいね(^-^)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

是非、読者になって頂けると更新の励みになります。

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今日も灼熱の中での往診でした😊熱中症に注意が必要ですね😊#歯科往診#訪問歯科#訪問歯科衛生士 #熱中症

 

 

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